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「クラブニンテンドーピクロス」ですっかりピクロスの面白さに目覚めてしまった筆者。スルーしていた過去ソフトを掘り起こしてみることにした。




ということで、まずは元祖といえるこのソフトから始めねばなるまい、として早速ダウンロードしてみた。
なお、今回もピクロスのルールについてはコチラ(ウィキペディア)を参照、ということで割愛。

探検家に扮したマリオが古代遺跡に隠された絵を解明していく、という設定になっており、マスを塗り潰す行為が「ピックで削る」という形になっている。その際の音や画面効果が気持ちいい。

モードは「やさしいピクロス」と「ピクロス」の2つ。さらに、「ピクロス」は「キノココース」、「スターコース」、「タイムトライアル」の3つのコースに分かれている。なお、「やさしい~」と「ピクロス」のモードはスタート時点からどちらでも好きな方を選択できるが、「キノココース」の問題を全てクリアしないと「スターコース」は選べず、「スターコース」の問題を全てクリアしないと「タイムトライアル」は選択できない。

オートセーブ仕様。クリア実績、挑戦回数、初回クリア時間(残りタイム)、最速クリア時間(残りタイム)の4つが各問題ごとに記録される。なお、初回クリア時間と最速クリア時間の記録にはヒントルーレット(ランダムで縦横各1列の解答がオープンされた状態でスタートできる機能)使用有無のフラグも立つ。特に、初回クリア時間は後から更新することができないので、なんとなくカッコつけたい人はヒントルーレット不使用縛りを推奨。




各モード・コースの説明は下記。

「やさしいピクロス」…全64問。5×5の問題や10×10の問題が用意されていて正に初心者用のモード。にしても、64問はやや多すぎるか。各問題の制限時間は30分。間違ったマスを削ると制限時間が減るペナルティ(1回目-2分、2回目-4分、3回目以降-8分)。制限時間がなくなるとゲームオーバーとなり問題選択画面に戻される。

「キノココース」…全64問。全て15×15の問題となるが、ヒント数字に「0」や「15」が含まれている問題が多く、個人的にはこれも全然初心者用。各問題の制限時間は30分。間違ったマスを削ると制限時間が減るペナルティ(やさしいピクロスと同様の減り方)。制限時間がなくなるとゲームオーバーとなり問題選択画面に戻される。

「スターコース」…全64問。全て15×15の問題。最後の数問は手応えがある。各問題の制限時間は30分。間違ったマスを削ると制限時間が減るペナルティ(やさしいピクロスと同様の減り方)。制限時間がなくなるとゲームオーバーとなり問題選択画面に戻される。

「タイムトライアル」…全64問。全て15×15の問題。問題は自由に選択することができず、未プレイの問題からランダムで選出されてスタートする(全問題をプレイするとそのフラグがリセットされる)。間違ったマスを削っても特にアラートは発生せず、ヒントルーレットも使用できないため、完全に自力で解く必要がある(ギブアップすることは可能)。制限時間はなく、タイマーは00:00からのカウントアップとなる。いわゆるタイムアタック用のコースとなっており、好タイムでクリアすると出題された問題に関わらず上位5位までの記録を3文字の名前入りで残せる。




ゲームのルールとしてもモノクロ画面で困る部分はなく、現在プレイしても問題無く楽しめる。
が、以下ちょっとダメなポイントもある。

まず、これはおそらくバグだと思われるのだが、まれに十字キーでのカーソル移動が反応しないことがある。これによって削り間違いが起こるのが辛い。また、この時に鳴る効果音も生理的に辛い(結構びっくりしてしまう)。したがって、一手一手カーソルの動きを確認しながらの慎重なプレイを求められるが、何かと時間で制約している本ソフトにおいては相反する要求事項であり、皮肉にもそれが今作のゲーム的な味として機能してしまっているのは不幸中の幸いか。

というか、そもそも、カーソルの移動自体が重めな印象がある。筆者の場合は先に「クラブニンテンドーピクロス」の快適なタッチペン操作を知ってしまったこともあり、最初はややストレスであった。

あと、これは根本的な部分であるが、完成するイラストのクオリティーに大きなバラつきがあり、はっきり言って「これはひどい」と言わざるを得ないようなものも残念ながらいくつかある。イラストの作成者ごとにスタンスがだいぶ異なっているようで、これも前述した「クオリティー」の問題につながっている。例えば、黒塗りの影絵調だったり、マンガ調だったり、陰影がついたリアル調だったり、といった具合だ。完成するイラストが何であるかを解答中に悟られないようにするための工夫なのかもしれないが、個人的には個々のイラストの温度差が妙に気になってしまった。まあ、それでも(そのおかげで?)全部で256問も収録できたのだからユーザー側のコストパフォーマンスとしては御の字だろう。




あと、ダメポイントではないが特筆すべきはやはり「タイムトライアル」コースの是非だろうか。

本コースの仕様については先述部分を読み返していただきたいのだが、タイムアタックが目的となっているコースなのに、各問題の難易度にバラつきがあり、好記録を出せるか否かは選出される問題の難易度に完全に依存している。よって、このコースの特徴が完全に死んでいる。他のモード・コースの問題では何度も繰り返して暗記することでタイムを極限まで縮められるわけだが、本コースでは出題をランダムにすることでそういった反則的なタイム短縮を封印しているわけで、つまるところ、純粋なピクロス解読力をクリア時間で計ることを目的とされている感がある。だが、「暗記をしていない状態での初回クリアタイム」はそもそも他モード・コースにおいても各個問題ごとに保存されているので、その点においてもやはり本コースの存在価値が薄い。
ユーザー視点だと、「64問も用意されているのに自由に選択できないのはもったいない」という感想になってしまうのは致し方なし。本当に、これだったら黙って「エクストラコース」みたいな名前で「スターコース」までと同じ仕様で収録してもらった方がよかった。

一応、サポート機能全て封印、という特徴もあるわけだが、これについては次回作で「ワリオのピクロス」というモード名で収録される等、以降作品ではひとつのモードとして独立した展開をしていくことになる。まあ、本作は第1弾ソフトということもあり、この機能は高難易度化という意味でしか設けられていないのだが、プレイヤーによっては「試し塗り」といった解法が使えるし、間違ったマスを削った時点でペナルティ(と同時にそのマスがバツであることが確定)となる本作のスタンダードルールは邪道だという見方があったのも事実だろう。




最後に、意外とネット上で公開されていない「タイムトライアル」の問題一覧を紹介しておく。問題の答えとなってしまうが、図解まではしないのでネタバレにはならないか?
気にする方は以下閲覧非推奨です。
ちなみに、64問全てクリアしても特にスタッフロール等のエンディングはなく、プレイ済フラグがリセットされて粛々と2週目が始まるだけであった。なんらかの演出があるとちょっと期待していただけに残念。





タイムトライアル問題一覧
※筆者の場合の出題順で記載

1:ノコノコ
2:まじょ
3:ペガサス
4:とり
5:ゲッソー
6:アンコウ
7:ネズミ
8:かぎ
9:ひよこ
10:サソリ(クオリティーに難あり)
11:バナナ
12:ハリネズミ(クオリティーに難あり)
13:ヘビ
14:ダチョウ
15:とっくり(「酒」という文字がなかったら厳しい)
16:トウモロコシ
17:かいてんもくば
18:ハニワ
19:チョウ
20:でんでんだいこ
21:カンガルー
22:さる
23:メット(敵キャラ)
24:キャンディ
25:カメ(あくまでもノコノコとは別)
26:ひこうき(クオリティーに難あり)
27:めざましどけい
28:ネコ
29:マグカップ
30:キツツキ(「とり」があるのに)
31:ほあんかん(なぜにあえての「ほあんかん」)
32:ラグビーボール
33:はね(スーパーマリオワールドのアイテムのアレ)
34:コアラ
35:エビ
36:クレーンしゃ
37:プクプク
38:ヒツジ
39:しゅりけん
40:てるてるぼうず
41:カバ
42:からかさおばけ
43:ライオン
44:さかな(あくまでもプクプクとは別)
45:つき
46:ゆみ
47:むぎわらぼうし
48:ブタ
49:ゾウ
50:チューリップ
51:スイカ(クオリティーに難あり)
52:イヌ
53:ウマ
54:ダンプカー
55:スクーター
56:あさがお(クオリティーに難あり)
57:パイナップル
58:サイ
59:くつした
60:ゆびわ
61:ロケット
62:しにがみ(ちょっと怖い)
63:たばこ
64:メジロ(「とり」があるのに)
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2013.01.23 / Top↑
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